今更聞けない、情シスのためのネットワーク用語集

Tier-1 ISP

Tier-1 ISP(Tier-1 Internet Service Provider)は、インターネットの階層構造において最上位に位置するインターネットサービスプロバイダーの一種です。Tier-1 ISPは、他のインターネットサービスプロバイダーやネットワークと直接的に接続されており、自身のネットワークだけで全体のインターネット経路を管理できるとされています。

Tier-1 ISPの主な特徴と機能:

1.独自のバックボーンネットワーク: Tier-1 ISPは、独自の高容量のバックボーンネットワークを保有しています。このネットワークは、世界中の地域や国を結ぶ大容量の光ファイバーケーブルや他の通信インフラストラクチャを使用しています。

2.経路の独立性: Tier-1 ISPは、自身のネットワークがインターネット全体において十分な経路を提供できるように設計されています。つまり、他のISPを経由せずに全ての経路にアクセスできるため、Tier-1 ISP同士は相互にピアリング(接続)し、トラフィックを直接交換できます。

3.自治システム(AS)番号: Tier-1 ISPは独自の自治システム番号(AS番号)を持っており、インターネット上の経路制御において一定の自治権を持っています。これにより、Tier-1 ISPは自身のネットワーク上で経路を制御できます。

4.グローバルなリーチ: Tier-1 ISPは、世界中の異なる地域や国において広範なリーチを持っています。彼らのネットワークは、地理的な制約なく、高い帯域幅と低いレイテンシーで通信を提供できます。

Tier-1 ISPは通常、大規模かつ高度な技術的なリソースを持っており、インターネット全体の安定性と可用性に寄与しています。一方で、Tier-1 ISPはその特異性から、通信料金を他のISPに支払う必要がないという点で他のISPとは異なります。

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